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簡単・カシコいマネープラン!第4回「相談事例で見る、マネープラン」

Interview インタビュー

教育費をきちんと準備して繰り上げ返済しないと大変なことに・・・
念願のマイホームを購入し、その後送られてくる住宅ローン返済表に驚くこともしばしば・・・
「こんなに利息を支払うことになるの? 」
「ローン、支払い終了は70 歳!老後は大丈夫かしら?」
「繰り上げ返済は早くしたほうが効果があると聞いたけど?」
少しまとまったお金があると、繰上げ返済をして少しでも支払う利息を少なくしたいというお気持ちはよくわかりますが、未就学児童、もしくはこれから大学等へ進学予定があるお子様の教育費の準備は大丈夫でしょうか?
※子どもの教育費、あなたのご家庭の場合いくら準備すれば、いいでしょう?

ある相談事例

山田 太郎様 会社員(35歳) 妻:専業主婦(31 歳) 子ども:9歳・7歳、一男一女4人家族

ご年収 780万円
住宅ローン 2800万円 35年返済(完済年齢70歳)金利2.8%長期固定型万円
手持ち現金 600万円
教育資金計画 自宅・私立大学・四年制を想定(小学校〜高校まで公立)お子様2人とも

ご質問

住宅ローンの完済年齢が70 歳、老後に漠然と不安が残る。
繰り上げ返済を早くしたほうが、利息節約効果が高いと聞き、2 年ごとにボーナス分を150万ぐらい期間短縮型を利用して繰上げ返済をしようと思っていますが、教育資金もまだ、準備できていないため不安です。繰り上げ返済をしても大丈夫でしょうか?

進学コースおよび教育関連費について(単位:万円)

第1子 幼稚園
国公立3年
小学校
国公立
中学校
国公立
高校
国公立
大学:自宅
私立文系
初年度
23.8 31.4 46.9 51.6 235.8
次年度以降
23.8 31.4 46.9 51.6 153.3
第2子 幼稚園
国公立3年
小学校
国公立
中学校
国公立
高校
国公立
大学:自宅
私立文系
初年度
23.8 31.4 46.9 51.6 279.7
次年度以降
23.8 31.4 46.9 51.6 193.6

シュミレーション結果

繰り上げ返済を実行した場合の山田家の金融資産残高推移予想 その①

37 才・・・154 万繰上げ返済実施
39 歳・・・・147 万円繰り上げ返済実施
41 歳・・・132 万円繰り上げ返済実施
結果、501 万円の利息の節減効果が期待でき、完済年齢は70 歳から63 歳まで圧縮できましたが、問題発生!お子様の教育資金の負担が大きい47 歳に家計がマイナスに・・・・ このままでは、教育ローンでお金借りる、奥様が働くなど見直しが必要となります。

繰り上げ返済を実行しない場合、山田家の金融資産残高推移予想 その②

お子様お二人が大学進学するときは一番家計が苦しくなりますが、赤字にならず、何とかそこを乗り越えますと、老後は安心でしょう。
(経済情勢により、結果が大幅に異なる場合も発生します。)

山下FPよりアドバイス

30代〜40代は、子どもの教育資金を確実に準備し、リタイア後の生活も気にしながら、住宅ローンを返済していかなくてはならない大変な世代です。


住宅ローンの繰上げ返済はもちろん早期に実行したほうが効果が高いことは事実ですが、そればかりに気をとられ、繰上げ返済を無計画に実行すると、教育資金が準備できていない場合、そこへ「しわ寄せ」がきてしまいます。


山田さんのように、繰り上げ返済をしても大丈夫そうな家計のように見えますが、私立・四年制・自宅通学でも4年間で700万円は必要です。(授業料以外の付随費用込み)二人で1400万円、結構大変な金額です。


住宅を購入して早期に、繰り上げ返済をしなくても、老後は大丈夫(シュミレーション②より)ですし、住宅ローンタイプも長期固定型を選択し、金利上昇リスクのある住宅ローンではありませんので、教育資金をしっかり貯めた後で、余裕資金があれば繰り上げ返済すればよいでしょう。


山田さんのようなご相談も多いのですが、すでに繰り上げ返済をしてしまって住宅ローンはあとわずかとなりましたが、手持ちの現金が少ないのでどうしたら・・・というご相談も多いです。いわゆる繰上げ返済ビンボーです。


住宅ローンもないがお金もない、または、住宅ローンはあるがお金もある、あなたはどちらがいいでしょうか?私は「収入と支出」「手持ち資金と借入金」のバランスだと思います。

人生の三大資金(住宅・教育・老後)資金
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